幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



あたしを見たたっちゃんは、優しく微笑んだ。



「お前晩御飯食べてねーだろ?

ゼリーとか買ってきたけど、食う?」



「たっちゃんありがと!

食べる食べる!!」



あたしはたっちゃんからゼリーなどが入っている袋を受け取ると、部屋の中へと案内した。


実は、結構お腹がすいてたあたし。

だけど、このひどい顔で買い物になんか行けるはずがなかったんだ。


だから、たっちゃんの気配りが嬉しかったりする。



部屋に入ったたっちゃんは、近くに置いてあった椅子に座った。

あたしも向かい側にあるベッドに身をおろす。



たっちゃんはあたしの顔を見て、恐らく泣いたって事に気付いている。


でも、何も言ってこない。
たっちゃんなりの、自分から話せって合図だと思う。


………たっちゃんになら、相談してもいいよね?



あたしは、たっちゃんに話す覚悟を決めた。




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