幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
「ねえ、たっちゃん…」
「どうした、光里?」
たっちゃんの優しい笑顔を見たあたしは、なんだか話しやすくなったような気がした。
思い出す光景がフラッシュバックしてくる。
辛くなりながらも、あたしはたっちゃんの目をしっかりと見た。
「…聞いて欲しいことがあるの」
あたしは震えながらも、すべてをたっちゃんに話した。
いっちゃんを探していたら、いっちゃんと女の人がいたこと。
その女の人といっちゃんが、昔付き合っていたような会話をしていたこと。
そして、女の人がいっちゃんにキスしていたこと。
あたしはそれを見て、すごく嫌な気持ちになったこと。
たっちゃんはあたしが話している間、ずっと真剣に聞いてくれていた。
すべてを話し終わった瞬間、あたしの目からは枯れ果てていたはずの涙が溢れてきた。
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