幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
★依知side
「遅せーよな、光里」
俺はパラソルの下に寝転びながら呟いた。
光里が服を取りに行ってから、はや十数分。
なのに、一向にあいつは戻ってくる気配がない。
別荘に行ったとしても、ここに帰ってくるのには遅くても五分あれば余裕だ。
青木の別荘は海に近いからな。
「あれ、光里は?」
気がつくと、俺の前には青木がいた。
クーラーボックスから、ペットボトルを取り出す。
「服取りに別荘戻った」
事情を説明すると、青木は困惑したような表情だった。
「なあ、河村。
別荘戻って光里連れ戻してこい」
「了解。
俺、別荘戻って見てくるわ」
青木の頼みもあり、俺は別荘に戻る為に立ち上がった。
「じゃあな」
「光里が戻ってきたら昼飯だからな」
青木の言葉をバックに、俺は別荘へと歩き出した。
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