幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



俺は光里の部屋の前に着くと、ドアをノックした。



「…誰ですか?」



「ん?俺」



俺が返事をすると、すぐにドアが開いた。

中から出てきた光里は、戸惑ったような反応を見せた。



「どしたの、いっちゃん」



「…って、まだお前着替えてねえじゃん」



「着替えるって?」



…俺の予想、大当たり。

やっぱり光里は海に行くことを知らなかったらしい。



「さっきの青木の話聞いてなかったのかよ。

水着に着替えて、玄関前に集合だってよ」



光里はびっくりした表情を見せると、慌ててカバンをあさりに行った。

そして、大声で俺に一言。



「いっちゃん!

あたし着替えるから部屋から出て行って!!」



「は?

今から光里の着替える姿を見学しようと思ったのに」



「ばば…バカっ……!!」



俺の冗談は、光里に本気にされたらしい。

…コイツに冗談つかねえほうがいいな。




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