思い出の場所まで
「美怜・・・。
俺さ・・・・・・・・・・。」
へっ・・・。
「俺、ずっと前からお前の事好きだ・・・。
こんな弱ってるときに卑怯だと思うけど
好きなんだ・・・。」
え・・・・・・・。
パシッ
あたしは腕を振り払った。
「ごめん。今は恋愛したくないっていうか。
颯ちゃんの事好きじゃないっていうか。
幼なじみとしてしか見れないっていうか。
ごめん・・・っ。」
あたしは、公園から出た。
ひどいよ・・・・・・。
こんな時にそんな事言うなんて。
何か心に風がスーっと
通った気分になって立ち止まった。
胸が苦しい・・・。
なんで・・・・・・っ。
恋とかの苦しいじゃなくって
ただ単に胸が痛い・・・・・・。
「痛い・・・。」
味わったことのない痛みに
倒れこんでしまった。
気づいてよ。颯ちゃん・・・。
あたしこのまま死んじゃうのかな・・・。
助けて・・・・・・・・・よ。
助けて・・・・・・・・・・・・・。