俺様のち王子。[完]
8、恋日和。
◆唯SIDE
◆唯SIDE
あの日から1ヶ月、
そろそろ"徹"と呼ぶのにも
抵抗がなくなってきた頃。
私たちは、学校でも話すようになり
皆の公認カップルとなった。
「も~、最初はどうなるかと思ったけど。いいなあ唯、幸せそうでっ!」
そう成に言われて、
「そんなことないよっ!」
とか照れかくしつつ幸せすぎてたまらない♪
「そんなことないの?」
背後から嫌な予感。
「…っと、徹;;」
いつの間にか現れた徹は、
今の話を聞いていたらしく、
「…ふーん。唯は幸せじゃないんだあ。」
なーんて拗ねたフリして私を見る。
「わ、分かってるくせに…っ」
「……分かんないなあ~。じゃあ今日の放課後楽しみにしといてねっ♪」
極上スマイルを残し
教室から出て行った。
「…え?」