俺様のち王子。[完]
遊園地から出て
不機嫌モード炸裂の自分。
そして何故か足早な徹の
3歩後ろを歩いていると
「今日楽しかったよな。」
徹が呟く。
「…ん。」
「ジェットコースター最高だったわあ~」
「…ん。」
「唯聞いてんの?」
「…ん。」
今不機嫌なんだから~
話し掛けないでよぅっ!!
「…ったく拗ねんなよ。」
ギュッと繋がれた手
それでも懲りない私は
早足の徹に引っ張られるように歩く。
…ってか駅とは
違う方向に進んでない?
確かに、駅は真逆の方向だ。
そして妙に焦ってる徹。
「…ねえ、どこいくの?」