俺様のち王子。[完]
「え…あ、もうすぐ着く。」
もうすぐ着く…って
この先は何もないよ?
辺りは遊園地前の
賑やかな雰囲気から一転、
静かな住宅街だ。
聴こえるのは、………
ザザザザザザブーン………
まさか…海?
少し歩いて見渡すと
視界が大きく開けて、
暗ーい夜の海が広がっていた。
「こんなとこ連れてきて何するのよー?まさか今から入るとか言わないよね?」
「…ばーか、こんな夜に誰が入るんだよ。」
「じゃあ、どうして………………
ヒュ~~~~
ドカーン!………