俺様のち王子。[完]




重なる2人の吐息。


お互い見つめあい、
再び口づけするかと思ったとき



「唯…」




「――――ん?」




「…プレゼント。」



そういって、
徹の手から出てきたのは
ハートをモチーフにした、
ピンクのストーンがついている
ネックレスだった。



「嘘。ありがとう徹~。」



ちょっと感動して涙目になりながら徹に抱き着く。



「…付けてあげる。」




私の首に腕を回し、
真剣にネックレスを付けようとする姿は
とても紳士的だった。




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