俺様のち王子。[完]
「ちょっと話があんだけど。」
すみません。
クラスの女子の視線が痛いです。
できるだけ関わりたくないよー。
「わ、私なにかしました?」
「ま、ちょっとだけだから。」
神谷がちょっとって言ってるし、
この教室にずっといるのも、
女子の皆様の視線が辛いから、
早めに終わらせて帰ってこよ。
「んじゃ、成ごめんね。ちょっと出てくる。」
私が顔の前で手を合わせて「ごめん」って顔したら、成はとても心配そうな目で私を見てきた。
神谷が軽いから私が襲われるとでも思ったんだろう。