俺様のち王子。[完]
学校から家は、歩いて20分くらい。でもその間にある公園が暗くて怖いんだあ。
誰も居ない廊下を一人で歩くとますます怖くなってきた。
暗闇に光る緑色の非常口が怖い。
速度を上げ足早に校舎を去ろうとしたとき、後ろから声が聞こえた。
「あれっ?…唯?」
ビク------っ!
「…だ、…誰…ぇ?」
「俺だよ、俺。」
「…ゆ……雄斗?」
「なーにビビってんだよ、つーか何でこんな時間に居るんだよ?」
そう言って私の隣に駆け寄ってきた。
「…だってぇ…佐々木先生が居残りって…」
「あぁ、あれか。ハハハッ、佐々木先生めっちゃ怖いのによくもボーっとできたな。」