俺様のち王子。[完]
唯があの安藤とか言う男に抱き着き泣いていた。
……………。
「…唯、何してんの?」
俺が発したと同時に、唯がビックリしたように安藤を突き飛ばし振り向いた。
その今あった出来事を隠すような行動に、俺の堪忍袋は切れた。
「俺と帰らないで2人で密会?」
不敵な笑みを浮かべ唯を見つめる。
「ちっ違うのこれは……っ」
今は唯の行動言動のすべてがムカつく。
「何が違うんだよ、」
俺の低い声に唯が怯む。