なついろ
俺たちは近くのファミレスにより
飯を食っていた。
「なーんかさ」
「ん?」
「お前と飯食うのとか久しぶりじゃね?」
「部活・・あったしな」
「そだなー,お前辞めたんだもんな」
「・・それ今言うかぁ?」
ケラケラと笑っている拓海。
俺は一揆に水を飲み込んだ。
くだらない話を
だらだらと俺たちは話していた。
外に出ると真っ赤な夕焼けが広がっていた。
のろのろと歩いていた拓海が俺に話しかけてきた。
「帰宅部も楽しいぞ?」
「・・そうか」
「じゃぁな」
「あぁ」
クスクスと笑った俺。
あいつなりの俺への気配りなんだろう。
笑みをこぼしたまま俺も歩き出した。
家の近所まで来たとき
『あ』
声が重なった。
コンビニ弁当が入った袋を握っていた。
「どうも」
「どうも」
そう言って優しく微笑む彼女。