マジ恋
「チコはね、年上がいいと思うよ。」

「いいね〜年上!」

「年上って言っても、10歳ぐらい離れてる感じだよ。」

「えぇ!それはオヤジでしょー。」

「ばかだね〜、それぐらいがいいんだよ。女の扱いも慣れていて、女が喜ぶ魔法を知ってるの。」

「さすがサッチャン。大人の意見。。」


私は今まで、第一印象というか…顔や背格好で好きって判断してたな。

本当にその人の事を知らないまま、告白してる気がする。



女が喜ぶ魔法…

なんだろ、それ。




目的地のアジアン雑貨のお店に着いた。

ちょっとお香の様な香り。

まるでバリにいるかのような置物や流れる音楽。



「いらっしゃーーい。」

満面の笑顔で私たちを迎えてくれた男の店員。

背は175センチぐらいで、少し長めに伸ばされた髪は、カチューシャで留められていた。

一見、サーファーかと間違える様な肌の焼け方。

「ゆっくりしてってね〜。女子高校は大歓迎!。」

なんとまーぁ、軽い店員。
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