マジ恋
弥生もサッチャンも、素敵な出会いをして恋をしてる。

私は…何なんだろう。

占い師に左右された、恋多き焦り娘。

自分が可哀相になる。





店のドアが開く音。振り返ると、これまたサーファーもどきの男が立っていた。

「よぉ!太陽!」

「おぉ、瞬。いらっしゃい。」

慣れた様子で、レジ横にある長ソファーに腰を下ろした。

「瞬君、久しぶりだね。」

「…っと、あぁ、太陽の。サッチャンだったけか?」


「そうだよ。忘れないでよ〜。」

二人は笑顔で会話を交わす。どうやら、出会ったコンパにいた人らしい。

「あっ、この子は友達のチコ。」

彼がこっちを見た。

「よろしくね〜。」

そう言いながら、手を差し延べた。

私は迷いなく、出された手を握り握手をした。

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