マジ恋
2の段
昨日の発見から、私はまだ立ち直れないでいた。

だって…

私って、軽い女。




朝の全校集会中も、ずっとこの事を考えていた。

教室へ繋がる廊下。

少し開いた廊下の窓から、梅雨前らしからぬ、肌寒い風が入ってくる。

「はぁーっ。」

ため息しか出ない。

「あのね〜、気にしすぎだよ。」

「そうそう、気付かなかったんなら、今日から直せばいいじゃん。」

「直すって何を?」



「男狩り!」

2人はニコニコしながら言う。

まぁ、確かに焦っているという事は事実。

それが、軽い女や男狩りと思われていたなんて…。



「しばらく、恋はやめにしよ…。」

「出来んの〜?(笑)」

「ムリムリ〜(笑)チコが恋を止めるなんて、無理だって〜」

2人は目を合わせて笑った。

「あんた達ね!私を笑い者にしてんでしょ!もぅ!」


だけど…確かに出来ない!
28歳まで恋しないなんて、

そんなカラッカラな人生嫌だ!

潤った人生送りたい。


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