Another:ただキミと一緒にいたかった
第2章
琴音が家に着てから
2度目の夏が訪れようとしていた──。
「もうすぐで夏休みだよな。
俺夏休みになる前にやりてぇことあんだよ」
ふいに琴音に話しかけた。
──髪・・・染めてぇな。
「俺、琴音の好きな色に
髪染める。」
琴音はうれしそうにニコニコ笑って
「赤。」
って言った
赤かよ・・・
って思ったけど
「俺に似合う?」
って聞いたら
「美咲にしか。」
って言った。
コイツ、本当に単語しかいわねぇけど
こいつが言う言葉って
なんか心に残るんだよな。
赤ね、・・・赤・・・。
オーケー。
こうなったら
何色にでもしてやんよ。