双子ちゃんの恋模様


『そういやウッチー先輩、大学の推薦きたんだぜ。バスケ名門の』


『正大、土曜日部活なの?』


だって今絶対土曜日楽しみっていってたもん。


『へ?うん、部活だけど』


『バレンタインだよっ!?』


横になっていた体を起こしてあたしは正大に詰め寄る。


バレンタインだよ?

想いを伝える日だよ?

恋人達にはもってこいのイベントだよ?


なのに、あんたって奴はあたしを差し置いて部活をとるんですか?


『別に…だからって何処行くとかないだろ。それに夕方には帰ってくるし』


なにそれ…。なにそれ!


結局は彼女のあたしよりバスケを選ぶってことでしょ?!


あたしバスケに負けたの?
なにそれ。





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