双子ちゃんの恋模様


大きな音に皆反応して一斉にこちらに向けられた目。


そんなのお構いなしにほのかはあたしに話してきた。


「なんであんたってそうなの?何かあんのって聞かれたときにバレンタインだから一緒に居ようとか、14日は早く帰ってきてねとか言えること言えたでしょう!?馬鹿じゃないの。頭使わないで本能のままだから喧嘩になるんじゃない!今回のは正大くん悪くないからねっ!」


えぇー……。


グチグチと説教された揚句、あたしだけ悪者なの?


正大だって!



「………………」


何にもないわ。

夕方には帰ってくるしって言っただけで会わないなんて言ってないし。


チョコくれんのって聞いてきただけで沢山貰えそうだなんて自慢なかったし。





.
< 123 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop