双子ちゃんの恋模様


「正大」


キスを終えて、正大と床に座って向き合う。


あたしの一つ目の目標の「仲直り」は達成。


あとはチョコを渡すだけ。


「…こ、れ。チョコなんだけど」


「まじでっ!?」


すっと目の前に出すとさっと取られてた。


あたしにでもわかるくらい嬉しそうに頬が緩んでる。


「ありがとう。すっげ嬉し」


「本当?」


「うん。沙雪からだぞ、彼女からだぞ?嬉しいにきまってんじゃん」


自然とあたしの頬も緩む。


「俺、今日ウッチー先輩にジュース奢ったんだぜ」


「貰ってないの!?あたしのチョコー…」


「…沙雪がいるから全部断ったんですけど……」


「チョコくらい貰ってきなさいよ!」


「はあ!?いつだったかチョコ貰って見せたとき俺にそのチョコ投げ付けただろ!?」


「あれは正大が自慢してくるからっ」





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