双子ちゃんの恋模様


「そうだわっ」


何か思い付いたのか、やっちゃんとの口喧嘩を止めて、あたしの方に振り向いた。


目の前まできて

ニコーッと笑って

あたしの手を取った。



「深雪ちゃん!」


「はっ、はいっ!」


……なーんか、変な予感がするのは気のせいかな。





「今日、うちに泊まりなさいっ!!」


「はっ、はいっ!」


『えっ』



え……?


な、何?

どうして今みんなの声が揃ったのかな?


やっちゃんを見ると手を額に当てて溜め息を。


やっちゃんパパは「うん。まーいいんじゃないか?」的な落ち着いた感じをして。


やっちゃんママは………。




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