双子ちゃんの恋模様


「…はぁ〜……」


少し落ち込んで溜め息をつくとまたデコピンが飛んできた。


しかも二連発だし、さっきより超強いし。


痛いよ!沙雪!


涙目になりながら沙雪を見つめると沙雪は仁王立ちしていた。


「いい!?あたしたちは受験生!もう二ヶ月くらいしかないのっ。
彼氏だのデートだのいってらんないのよ!?
少しはやっちゃんに感謝して受験に力をいれなさい」


鬼ーっっ!!


沙雪の馬鹿!!


あたしはウリュッと目を潤ませて沙雪に


「沙雪のばーか!」


って言って出てきた。


部屋隣ですが…。


沙雪が何か言ってたのは知らない。耳にいれなかったもん。





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