双子ちゃんの恋模様
「好きだよ、深雪」
キュンとする。
やっちゃんの言葉が、行動が。
あたしの心を全てドキドキにする。
「やっちゃん」
「ん?」
「ダーイスキ!!」
離さないでね?
ずーとずーと、あたしの隣にいてね。
ベッドの上に二人で座って、お互いの頬に手を添えた。
目が合うと笑って、やっちゃんにデコピンをされる。あたしもやり返してまた笑いあった。
どちらからともなく近づく唇が重なり合うと甘いひと時。
これからラブラブイチャイチャ…って時に電話が部屋に鳴り響いた。
「…ごめん……沙雪」
「ん。いーよ、出な」
申し訳ない気持ちがいっぱいのまま、あたしは電話に出た。
「もしも…」
『深雪っ!!!!今すぐ帰ってきて!!』
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