双子ちゃんの恋模様






インターフォンが鳴りマフラーを巻いてコートを着、鞄を持って外に出ると

そこにはあたしの愛しい人が待っていた。


「おはよっ先輩」


「おはようやっちゃん!」


会えた喜びに浸りながらやっちゃんと手を繋いで歩いてると沙雪が後ろから声を掛けてきた。


沙雪の隣にはあたしたち双子の幼なじみ、正大。

通称まーくん。
あたしはそう呼んでる。


「深雪忘れ物。
あ、やっちゃんもおはよう」


忘れ物と言って渡してきたのはお弁当だった。

危ない危ない。


「相変わらずラブラブやってるよな。中学生のくせに」


そう悲願でるみたいに言ってきたのがまーくん。


…別にいーじゃない。
付き合ってるんだから。





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