双子ちゃんの恋模様


「じゃあ、今日も昇降口で待ってます」


そう言って二年生の教室に向かおうとしたやっちゃんを引き止めた。


「なんで?部活じゃないの?」


「今日、顧問も副顧問も出張だから休みになったんですよ」


なるほど。


あたしは納得して「待ってるね」と一言言ってから教室に入った。






―――――――――

――――――…


そして、時間が経つのは早いものであっという間に冬休みに入る前の終業式を迎えていた。


受験生にとっては追い込まれる時期でもあった。


寒い寒いと思いながら体育館に向かい校長やら担当の先生やらの話を聞いていた。





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