双子ちゃんの恋模様


流れてくる涙にあたしもビックリ。


「先輩…俺何かしましたか?」


あたしは首を横に振った。


自分でも何で泣いてるのかわからない。


「やっちゃんは…」


気づけばあたしから言葉を発していた。


「やっちゃんはあたしとクリスマスに出掛けたくないの?」


「え?」


「やっちゃんはどうしてそこまであたしが受験生にこだわるの?」


「それは…」


こんなことが言いたいんじゃないの。


口が勝手に………。


「あたしは…!
特別な日は大好きな人と一緒にいたいから頑張って課題を終わらせて時間つくってるのっ。
やっちゃんといたいから…いつも我慢させてると思ったからクリスマスはって」




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