双子ちゃんの恋模様


するとあたしの頬に手が掛けられた。


視線が重なり逸らせなくなる。


「じゃ…」と言って頬にあった手を耳に移し髪を耳にかける。


「くれるの?」


「…ん…」


きっと今あたしの顔は赤い。


寒さもあるけどやっちゃんに触れられてる所が熱くなって…。


「本っ当にくれるの?」


「…う うん……」


やっちゃんがうっすらと微笑んだ意味があたしにはわからなかった。


だから何がされるかなんて予想もしなかった。














「深雪先輩が欲しい」





次の瞬間

あたしの唇には

温かくて柔らかいものが

重なった。





それは

やっちゃんからの

甘い甘いキスだった。






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