双子ちゃんの恋模様
明日が入学式。
そして今日が最後の春休み。
「はあ…あたし頑張ってよかったー!!」
新しい制服を着たまま部屋を駆け回るあたし。
だってあたしに似合いすぎだもの。あたしが着るために作られてるものよ。
「ねぇねぇやっちゃん。
やっちゃんも今年、あたしたちと同じ高校受験するの?」
深雪の部屋でお家デートをしていた二人にお邪魔してやっちゃんに問い掛けた。
やっちゃんは深雪の一個下の彼氏。
だから去年受験生だったあたしたちと入れ代わりにやっちゃんたちが受験生へ変わった。
「はい。通いやすいし家から近いし学力もピッタリなんで。まぁ…深雪がいるのが1番の理由だけど…」
「あー…惚気いらなーい」
ピッタリ深雪とくっついてあたしがいるにも関わらずイチャイチャしてるこの二人。
むかつく…。
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