双子ちゃんの恋模様


ぐいぐいと押されてあたしは深雪の部屋から追い出された。


なによ!
やっちゃんのことで沢山相談のってあげたのに!


あたしは渋々自分の部屋に戻った。


「…げ。」


部屋に入るなりあたしの目の前に現れたのは、勝手に人のベッドで人の雑誌を読んでいる幼なじみだった。


「なんだよ。げ。って」


こいつ幼なじみの正大。


あたしが受験勉強を必死でしてるなか「余裕だし」とか言っちゃって、散々あたしを馬鹿にしてきた奴。


しかもホントに余裕で合格しちゃってるし。


でもって、片思いをしているあたしの相手。


もう三年近く片思い中。





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