双子ちゃんの恋模様
「うまかったぁっ!!」
深雪の分を残して、自分と正大の分を口にほうばって只今幸せに浸り中。
なんであんなにシュークリームって美味しいんだろう?
この世からシュークリーム消えたらあたしどうなるんだろう?
一緒に消えちゃおうかしら?
なんて馬鹿な妄想を繰り広げていると玄関の開く音がした。
時間からして深雪。
そう思って気にもしなかったあたしが馬鹿だった。
「深雪ー?おかえり〜
冷蔵庫にママの買ってきたシュークリームあるよー」
「ホント?!」
「えっ…」
背後から深雪じゃない低い声。
あたしは恐る恐る後ろを振り向いた。
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