双子ちゃんの恋模様


「うそつけ。ここおばさんの字で“正大くんにも”って書いてあんじゃん。
俺のシュークリームー♪」


「それは深雪のよ」


「じゃ、俺のは?」


だから食べたって。
どーせ来ないと思ってたし。


「なあ、沙雪」


「あたしが正大の分まで食べといたよ〜」


「はぁん!?」


うるさいわね。

食べたもんは食べたのよ。


それにあんたなんか先輩やらたちにチヤホヤされてればいいのよ。


…あたしになんか構ってないで。


「―――っっ!!!?」


「いくぞ。」


突然引っ張られたと思ったら上着を着せられ靴を履かせられ、いつの間にか家の外に出されてた。



ちゃっかり深雪の鍵で戸締まりしてるし。




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