双子ちゃんの恋模様


「ねぇ、ちょっといい?」


近づかないでと言ったのにも係わらず、朝もいつものように待ってたりちょくちょくあたしのクラスに来たりする正大を避けつづけてから数日後。


事件は起きた。






「…あの、なんでしょうか」


四五人の先輩方にに連れてきた裏庭。



これって、世にいう“呼び出し”ってやつですか。


ホントにあるんだ…。

しかもあたしがされるなんて思ってもなかったわ。


「単刀直入で聞くけど、あなた正大くんの何?」


“正大”の言葉に身体が一瞬びくついた。


まさか正大絡みで呼び出されるとも思わなかったしね。





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