双子ちゃんの恋模様


正大?


ゆっくりと片目から開けていくと先輩の今にも振りかざされそうな手を後ろから正大が掴んでいた。


なんで、なんでここに正大がいるの…?


「あんたら沙雪に何してんだよ」


額に汗をうっすらとかきながら先輩たちを見下ろした。


「ち、違うのよ!
これはっ………きゃ!」


「何が違うんだよ。言ってみろよ。沙雪に傷までつけて言い訳か」


先輩の掴んだ手を思い切り仲間の方に押すと先輩たちは半泣きになった。


「あ、あたしたちだって…やられたわ!それにあたしたちは正大くんは皆のっていっただけよっ」


「皆の正大?笑わせんな」


鼻で笑った正大はあたしを引き寄せた。





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