双子ちゃんの恋模様


「はぁ…すっきりした」


正大と二人で授業をサボっているとどこか落ち着いた表情する正大がいた。


「ずっと幼なじみにしか見られてないと思ってたから、幼なじみから抜け出せてすっきりした」


「それはあたしの台詞だし」


いつも誰かと比べられてきたからあたしには興味ないんだって。


「ただの照れ隠しだったんだよ。俺が素直じゃないことくらいしってんだろ」


そう言うと耳を赤くしてそっぽ向かれた。


「わからなかった?金借りるのも深雪じゃなくて一々沙雪探して借りてたし、送るのだって二人のためとか言って実は沙雪の為だったし」


「……もうすぐ授業終わるね」


「聞いてた?今の。
めっちゃ恥ずかしいこと言ってたんすよ?」


だって聞いてるこっちが恥ずかしかったんだもの。


仕方ないじゃない。





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