双子ちゃんの恋模様

やっちゃんのヤキモチ



「じゃ、またね。やっちゃん
送ってくれてありがとー」


「うん。また電話するから」


「わかった。気をつけてね?勉強頑張って!」




“ちゅ”とリップ音をたててキスをする。


ほのかに頬を赤く染める表情が可愛い。


「バイバイ」


頭に手を乗っけてポンポンとやると笑顔を向ける彼女。


やっぱり…うん可愛い。

最高の彼女だよね。


俺のイッコ上の先輩・深雪。


高校生になった深雪は中学の頃より急激に大人っぽくなった。


髪型もチャームポイントだった二つ結びじゃなく、焦げ茶色に染められ緩くパーマがかかっていた。


泣き虫は相変わらずだけど。

俺がちょっと機嫌悪いと泣くくらいだし。



そんな深雪が中学を卒業した今、先輩と後輩の壁がなくなって呼び捨てにしてるわけだけど、

実際まだ言い慣れてなくて若干恥ずかしい。


別に上下関係があってもカップルなんだし普通に呼んでもいいんだろうけど。





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