双子ちゃんの恋模様


「…やっちゃん意地悪。
ホントは自分もこれから会えなくなって寂しいくせに」


今日は夏休み最後。

明日から学校が始まり、放課後くらいしか会えなくなるわけで…


そして


「あたしはデートできなくて寂しいのに…」


明日からデートが頻繁に出来なくなる。


つまり会うのも結構難しくなる。深雪だって高校あるし終わる時間だって違うしまっと友達とかと過ごしたいだろうし。


それに束縛みたいなことしたくないし。



なにより


深雪が決めたことだから。


「自分で決めたんじゃん」


「そうだけど…」


「じゃー文句いわなーい。
毎日電話すればいいじゃん」


「…ホントっ?毎日してもいいの?」



ちょっと涙目になりかけていた瞳を俺に向ける。


子犬みたいなうるうるした目。


こんな目で見られたら答えは一つしかないでしょ。





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