先生にキス〈3〉
「また、測る?」


先生はニヤッと笑いながら、おでこを指差す。



「余計に熱が出そうなので嫌です!」


私は、おでこを覆いながら拒否する。



「それに先生、部活があるんですよね?音楽室には生徒もちらほら来てるんですから、ちょっとは考えて発言して下さい!」



いくら準備室と音楽室の間に扉があるからって、二人でいつまでも話してるのはマズいもんね……。



「大丈夫だよ。放課後の微笑ましい先生と生徒の会話にしか見えないから。」


先生は、机に頬杖をついて、ニコニコしている。



微笑ましい!?これが!?


怪しげな会話に見えると思うけどなあ…。



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