先生にキス〈3〉
「うん……。話してもいい?」



「もちろん!」



お母さんは、読んでいた雑誌を閉じて、テーブルの端に置くと、私を見た。



いざ話すとなると、ドキドキする…。



お母さんに、好きな人がいることを報告するのは、人生初。



初めてっていうのは何でも緊張する……。



お母さんが私の言葉を今か今かと待つ中、私は大きく息を吸い込んだ。






「あのね……、私…好きな人がいるの。」




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