先生にキス〈3〉

「それ……本当?」


お母さんの表情が少し曇る。



それと同時に、なんとなく私に不安がよぎった。



「本当…だよ?」


私は少し声のトーンを落として答える。


「そう……。お母さん、クラスの男の子だと思っていたから、驚いちゃった…。」


戸惑った様子で話すお母さんの表情はやっぱり曇ったまま…。



なんだろう…なんかザワザワする。



私は手を胸の前でキュッと握り締めた。



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