先生にキス〈3〉
「先生と生徒ってことよね…?」
私は黙ったまま頷く。
そう…私たちは学校では先生と生徒。
それだけの関係でいなきゃいけない。
それ以上、お互い踏み入っちゃいけない関係…。
「先生に憧れをもつことは、いいと思うの。憧れからくる“好き”や、先生に恋しちゃうことだってあると思う。だけど、それを越えて、先生と付き合うのは……お母さんは賛成出来ないわ…。」
曇った表情…。私を真っ直ぐ見つめるお母さんの目が、私の心に重い空気を流し込む。
少し…予想はしてたんだ…。
相手は先生だし、受け容れてもらえないかも……って。