先生にキス〈3〉
「あの……今のって…」
私は訳が分からず、お母さんに聞こうとすると、お母さんはコーヒーカップをテーブルに置き、立ち上がって私の横にやってきた。
そして私の手を握ると、
「すごいじゃない幸歩っ!!」
今度は一転して笑顔を見せるお母さん。
へ……??
展開についていけない私は口をポカンと開ける。
「ってことは、幸歩の彼氏は綾月先生…!なんだか信じられないわっ!興奮しちゃうわね!!」
握った私の手をブンブン振りながら、喜ぶお母さん。
ど…どういうこと!?
私…白昼夢でも見てるのかな…?
あまりにも先程と違いすぎるお母さんの反応に今度は私が戸惑う。