先生にキス〈3〉
「で…幸歩。先生とは、どこまでいったの?」
「へ?」
「これまでの経緯を教えてほしいんだけどな!」
お母さんはルンルンで自分の座っていたイスに戻ると、コーヒーを飲む。
「え…やっぱり言わなきゃダメ…?」
「もちろんよ!今日は一日みっちり取調べだからね!覚悟しなさいよ〜っ」
お母さんは、目をキラキラさせながら私を見る。
取調べって……
私、悪いことしたみたいじゃん……。
「お昼には、幸歩の好きなオムライス作ってあげるから、先生とのこと、詳しく話してね!」
オムライスで釣るんだ…。
まあ、いいけど…。