先生にキス〈3〉
「記念に握手…ってのは大げさだけど、ここでぶつかったのも何かの縁だし、また廊下とかで会ったりしたら、気軽に声掛けたりしてもいい?」



え…


別に、それくらいだったらいいよね。


私だって、同じクラスの男の子と喋る時だってあるし……。



「はい…。」


「本当!?じゃあ、会った時は、また何か話そうね。俺、これから部活だから行くよ。」



「あ…私も、行かないといけない所があったので…」


「またね。和丘さん。」



男の子は爽やかな笑顔を見せると、走って行った。


なんだか面白い人…。


髪は短くスッキリと整えられていて、爽やかな雰囲気の男の子だったな。


ジャージ着ていたし、運動部だよね、きっと。



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