先生にキス〈3〉
先生は、ギュッと私を抱きしめる。
「先生〜っ!!教室ですよ?鍵をかけた準備室よりも、遥かに誰かに見られる率が高い場所なんですから!」
バタバタして、先生から離れようとするものの、先生はびくともしない。
「俺にとって、大切な人に会えた素敵な一年だった…。和丘は?」
私にも聞くの!?
「私も、先生と同じです。」
「“同じ”じゃなくて、ちゃんと言えよ…。」
えーっ……照れくさいんですけど…。
「私も……好きって思える大切な人に会えた一年…だったと思います……。」
あ〜っ…言っててもの凄く恥ずかしいよ…。