先生にキス〈3〉
カタン……


誰かの机の上から床に物が落ちる音…。



分かっているのに、ビクッと反応してしまう。



「そんなにビックリしなくても大丈夫だぞ?」



先生は唇を離してニッと笑いながら、私を見つめる。


「わ…分かってます。でも、勝手に反応しちゃったんです。」


私は、いっぱいいっぱいなのに、先生は落ち着きがあるなあ……。



「さっき、和丘が準備室に会いに来てくれたって言う話の時、ツイてないって言ったけど、撤回しとく。だって会えたし、キスもさせてもらったしな!」



先生は、人差し指で私の唇に触れた。



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