先生にキス〈3〉
さすが並木君…。
爽やかさとカッコよさを持っているだけあって、やっぱりモテるんだ……。
後輩の女の子たちの黄色い声援を浴びながら、並木君はスタート位置につく。
そして、部員のホイッスルの合図と共にスタートをきって、走りだした。
わっ……すごい速い…。
まるで風のように、あっという間に100メートルを走りきった並木君に、私は驚いてしまった。
足が速そうだなぁとは思ってたけど、予想以上に速い……。
走り終わった後の並木君は疲れた様子もなく、爽やかに笑顔を見せていた。
あんな笑顔見せられたら、そりゃあ、女の子たちが放っておかないよね…。