先生にキス〈3〉
程なくして、並木君は私の方へと駆け寄って来た。



「どうだった?」


えっ…すごく漠然とした聞き方……。



「すごく速かったです…。」


私は、まさにシンプルとしか言い様のない答え。



でも、実際に思ったことだし…。



他にって言っても何も浮かばない…。



「本当に!?和丘さんに、そう言ってもらえると嬉しいな。」


並木君は、にっこり笑うと私の隣に腰をおろした。



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