先生にキス〈3〉
「いいの?まだ練習中でしょ?」



「平気だよ。今、休憩中だから。」



「そうなんだ…。あ!私そろそろ図書室に行こうかな…。」



私は思い出したかのように、横に置いておいたカバンを手にして、立とうとすると…


「待って。もうちょっと……。俺の休憩時間が終わるまで、一緒に話さない?」


そう言って、私の手首を掴む。



休憩時間って、一体いつまで!?



部活中だから、そんなに長くないはずだよね……?



「じゃあ…あと少しだけ…。」



「ありがとう。」


もう一度座りなおす私に、並木君は嬉しそうに笑った。



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