先生にキス〈3〉
なんでこうなっちゃうの!?



先生は私の上に跨ると、私をニッと笑いながら見下ろす。



「幸歩、逃げる方向…間違ったんじゃないの?」


先生はドアの方に視線をおくる。



まさか、こんなことになるなんて思ってなかったもん!



それにドアの方に後退りしてたとしても、先生のことだから結果は一緒だったと思うんですけど。




「先生…、テレビ見た方が面白いですよ?」



「テレビより、お前を見ていたい…。それに、俺にとっては、幸歩といる時間が何よりも楽しいんだけど。」



先生は、顔をグッと私に近付けた。



心臓が飛び跳ねるように、ドクンドクン音を刻む。



< 214 / 340 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop