先生にキス〈3〉
「俺が何か言った時は、キッパリ断るのにな。」


あ…そう言われれば。



先生だと、何故かハッキリ言えちゃうんだよね……。


「先生だから、断れるんだと思います。何でも言えるっていうか……。」



上手く言葉に出来ないけど、先生が私にとって特別な人だからなんだろうな…。


「それって、いい方に考えていいの?」



私は視線をそらしたままで頷いた。



「事情は分かったよ。詳しく教えてくれて、ありがとな。」



先生は、ポンポンと私の頭の上で手を弾ませる。



事情聴取…終わりかな…?


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